これから施工管理を目指そうと考えている人の中には、働くときの服装に規定があるのか知っておきたい人もいるでしょう。どの会社で施工管理になっても、ほとんどの場合は服装に規定があります。
この記事では、施工管理の服装について「通勤時と勤務時」「男女の違い」に焦点を当てて紹介します。施工管理として働くうえでのルールになるため、ぜひチェックしてください。
通勤時の服装

施工管理における通勤時の服装について、多くの企業では施主対応など社外の人と接する機会がある社員には、スーツなどのフォーマルな服装が推奨されています。スーツが推奨されている理由は、施工管理は企業の顔として外部の人と接する機会が多く、汚れた作業服では会社や自分の印象が悪くなる可能性があるためです。
たとえば、マンションの修繕工事現場の施工管理者は管理組合や住民と接する機会が多くなります。そのため、スーツ着用や清潔な身だしなみを心がけることで、自分だけでなく会社の信頼度や評価を高められます。
また、施工管理では施主や行政などとの打合せに出席する機会が多いことから、信頼を得るためにもスーツでの出勤を求められるでしょう。ただし工事現場へ直行する場合や施主対応などなく現場のみの対応の場合、作業服に着替えやすいカジュアルな格好での出勤で問題ない場合もあります。
勤務時の服装

施工管理の仕事は多くの会社で勤務時の服装が定められています。以下で具体的に説明します。
基本は作業服
施工管理において仕事時の基本的な服装は作業服です。作業服は動きやすく、安全面も考慮されているため、工事現場に適しています。また、作業服を着用することで、現場において作業員や協力会社との一体感も醸成しやすくなります。
作業服以外にもヘルメット、手袋、安全靴、フルハーネスなどの保護具を正しく着用しなければなりません。施工管理者が安全を意識した服装を心がけることで、現場全体での安全意識の向上にもつながるでしょう。
打ち合わせ時はスーツに作業服
基本的な服装は作業服ですが、急な来客があったり打ち合わせが入ったりすることもあります。そのため、すぐにスーツに着替えられるよう、作業服の下にワイシャツやネクタイを着用することになるでしょう。
また、マンションの修復工事では住民と会う機会があるため、現場責任者の身なりとして、ワイシャツを着てネクタイを締めるよう会社から指示されているケースもあります。
夏場で暑い場合
夏場の暑い時期でも、必ず作業服を着なければなりません。そこで、扇風機付きの作業着や、小型のファンが付いた空調服を着用することが熱中症予防のために有効です。扇風機付きの作業服や空調服は、背中に内蔵されたファンとバッテリーで、ジャケット内部に風を循環させます。常にジャケットの中で空気が循環し続けるため、通気性を確保して熱中症リスクを減らせるでしょう。
女性は服装に違いがある?

女性の服装については基本的に男女同じであり、作業着は男性用と同じものを着用するケースが少なくありません。ただし、最近では建設業界で働く女性が多くなっていることから、レディースサイズの作業服や女性用の作業着も徐々に増えてきています。
その一方で、レディースサイズの種類はまだ十分とはいえず、現場によっては小さめの男性用作業服を着る場合もあるでしょう。
スーツ着用時
女性の施工管理者のスーツ着用時の服装は、基本的にはスカートでもパンツでも問題ありません。就業規則に準じた服装で出勤することになります。どちらの場合も、清潔感のある服装を心がけることが大切です。
施工管理の服装が決まっている理由
施工管理の服装はほとんどの企業で決まりがありますが、なぜなのでしょうか。以下で詳しく解説します。
- 安全管理のため
- イメージアップのため
安全管理のため
施工管理の服装が決まっている理由の1つは、安全管理のためです。工事現場は、墜落、転落、転倒、やけどなどさまざまな危険が潜む場所です。施工管理は、現場の安全を守る責任を負っています。施工管理者は建設現場の最高責任者として、作業員の安全確保が最優先課題です。
そのためには自ら身を守るだけでなく、現場関係者全員に安全を周知・指導する必要があります。施工管理者の服装が乱れていると、作業員も「大丈夫だろう」と考えてしまい、油断から事故につながる可能性があります。適切な作業服と保護具(ヘルメット、安全靴、手袋など)を着用し、安全帯を確実に締めることが大切です。
イメージアップのため
施工管理の服装が決まっているのは、イメージアップのためといった理由もあります。特に建設業界は過酷な労働環境の印象が強い業種で、3Kと呼ばれる「汚い」「危険」「きつい」というイメージを持たれていました。しかし近年では、働き方改革や生産性向上への取り組みなどで徐々にそのイメージを払拭しつつあります。
また施工管理者は、施主や行政、近隣住民などさまざまな人と接する機会があります。清潔感のある身だしなみは人々に良い印象を与え、業界のイメージアップにつながるのです。
マンパワーグループコンストラクションは
一人ひとりに合った働き方をご提案します。
「ライフワークバランスを重視したい」
「サービス残業に悩んでいる」など、
今の働き方に何かお困りごとがあれば
お気軽にご相談ください。
服装は支給してもらえる?
施工管理の服装は、ほとんどの会社で支給してもらえます。作業服は安全性や耐久性などの面から、会社で指定されたものを着用することが一般的です。また、ヘルメットや安全靴などの安全装備も会社で支給される場合が多いでしょう。
ただし、女性用は少ない場合や用意されていない場合があるため注意が必要です。最近では女性用作業服の種類も増えてきていますが、まだすべての会社で女性用作業服を用意しているわけではないため、あらかじめ確認を取っておきましょう。
施工管理の持ち物

施工管理者は工事現場での巡回の際に、ヘルメットや安全靴などの安全装備以外にも、以下のようなものを持っておく必要があります。
- ボールペン
- 電卓
- 腕時計
- 図面
- 三角スケール
- メジャー
- デジタルカメラ
- 野帳(メモ帳)
- スマートフォン・携帯電話
- 名刺
施工管理の持ち物は、仕事の効率に大きく影響します。現場によっては上記以外にも必要なものがあるため、持ち物をしっかりと準備しておくことが大切です。
髪色は自由?
施工管理の髪色は会社ごとに規定が異なるため、比較的自由なところもあれば、厳しく指定されているところもあります。どちらの場合も重視されるのは、「安全を確保できるか」「周囲からの印象はどうか」といった点です。
現場では安全を確保するためにいくつもの対策が取られていますが、その中でもヘルメットは重要視されています。長髪だとヘルメットを被ったときに邪魔になるため、邪魔にならないように結んだり留めたりするか、短髪であることが望ましいでしょう。また、髪の毛が目に入ると視野が狭まり危険なため、前髪は目にかからない長さにする必要があります。
また、会社を代表して外部の関係者と関わることを踏まえると、髪色が自由であっても派手過ぎない髪色であることが望ましいでしょう。派手な髪色は周囲に与える印象が良くない場合があるためです。会社によっては髪色に関する規定が厳しく、明るすぎる髪色や奇抜な髪型は禁止されている場合もあります。そのため、事前に会社の規定を確認しておくことが大切です。
まとめ
施工管理の服装は「通勤時にはスーツ」「勤務時には作業服」といった規定が会社やポジションによって様々です。また、施工管理者は施主や行政、近隣住民と会う機会が多いため、作業服の下にワイシャツとネクタイを着用する義務があるケースも少なくありません。
ほとんどの会社で作業服は支給されますが、女性の場合は自分に合ったサイズのものがない可能性もあります。持ち物や髪色についても必ずしも自由ではないため、会社の規則を事前に確認しておくと良いでしょう。
マンパワーグループコンストラクション株式会社
関東・関西を拠点に、日本全国の建設会社に技術者を派遣している人材派遣会社です。
未経験者からベテランまで幅広く採用し、一人ひとりの希望に沿った案件をご提案いたします。
当社において最も大切にしている価値観は『技術者ファースト』。
一人ひとりが「自分と向き合ってもらえている」と感じてもらえるよう、営業・サポート担当の2名体制で本人をサポートいたします。
キャリアチェンジや異業種からの転職など、何でもお気軽にご相談ください!
マンパワーグループコンストラクション株式会社 コーポレートサイト