施工管理を目指している人の中には、正社員ではなく派遣として働こうと考えている人もいるのではないでしょうか。施工管理の正社員は責任のある仕事を任され、年収が高い傾向がありますが、人によっては派遣で働く方が合っている場合があります。
この記事では、施工管理の派遣で働くメリット・デメリットと向いている人の特徴を紹介します。正社員で働くか派遣で働くか迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
施工管理の派遣と正社員(直接雇用)の違い

種類 | 雇用元 | 働き方 |
---|---|---|
派遣 | 人材派遣会社 | 派遣会社の派遣社員もしくは正社員として雇用され、建設会社の工事現場に派遣されて働くこと |
正社員 (直接雇用) | 建設会社 | 建設や土木などの工事を行っている建設会社に直接雇用され、その企業の社員として現場で働くこと |
「施工管理の派遣」とは、派遣会社への登録後に社員として雇用され、そこから建設会社の工事現場に派遣されて働くことです。一方の「施工管理の正社員」とは、建設や土木などの工事を行っている企業に直接雇用され、その企業の社員として現場で働く雇用形態のことです。
基本的に施工管理の派遣と正社員では、仕事内容に大きな差はありません。大きな違いとしては、現場でより責任のある仕事を任されるのは正社員で、派遣の場合は施工管理のサポート業務を担うことが多い傾向にあります。
施工管理の派遣として働く7つのメリット

こでは、施工管理の派遣として働くメリットを7つ紹介します。正社員とは違ったメリットが得られるため、チェックしてみてください。
- 月収が高い
- 働く現場を選べる
- 自分の強み・適性を知れる
- 施工管理未経験でも始めやすい
- 派遣元の正社員として働ける
- 派遣先の正社員として採用される機会を得られる
- 会社に縛られない
月収が高い
施工管理は専門職かつ人手不足のため、派遣であっても一般的な職種に比べて月収が高い傾向にあります。厚生労働省のデータによると、施工管理の月収水準は約32万円です。労働者派遣法で、正規雇用労働者と非正規雇用労働者の賃金は同一にしなければならない決まりがあるため、給与が高い傾向にある施工管理の正社員と同じ水準の給与が得られるでしょう。
また、経験者であればさらに高い月給を目指せる可能性があります。たとえば、マンパワーグループコンストラクションでは月給50万円以上の求人も取り扱っています。時給換算で2,000円を超えるため、高い給与を得られるといえるでしょう。
働く現場を選べる
施工管理の派遣は直接雇用の正社員とは異なり、働く現場を選べるのがメリットです。派遣会社に登録した際に派遣元に希望条件を提示できますが、そのなかに働きたい業界や現場も入れておくことで、希望の現場で働ける可能性があります。自分が希望する現場で必ず働けるとは限りませんが、派遣会社がより希望に近い現場を探してくれるためチャンスが広がります。
自分の強み・適性を知れる
施工管理の派遣は、一つの現場で長期間働くのではなく、さまざまな現場を経験しながら自分の強み・適性を知ることができるのもメリットの一つです。たとえば、建設会社で直接雇用されると建設にしか携わることができませんが、派遣であれば配属される会社によって受注している工事が違うため、正社員よりも多くの現場を経験する機会を得られます。いくつかの現場での経験を通して自分の適性を知ることで、キャリア設計にいかすことができます。
施工管理未経験でも始めやすい
施工管理の派遣は、未経験者でも始めやすく実績を積めるメリットがあります。現場の建設業界は人手不足が深刻化しており、未経験者を採用する企業が増えています。
しかし、正社員の求人では「経験者・有資格者」が優遇されているものも多く、未経験者が挑戦する場合はハードルを感じる人も少なくないでしょう。一方で派遣は未経験でも採用される可能性が高く、これから施工管理を目指したい人におすすめの働き方だといえます。
派遣元の正社員として働ける
施工管理の派遣は、派遣先では直接雇用されませんが、派遣元の正社員として雇用される場合もあります。派遣元の正社員として雇用されると一般的な社会保障や雇用保険、福利厚生などは正規雇用者と同様に与えられます。
派遣として働こうと考えている人のなかには、雇用の不安定さを感じている人も少なくありませんが、雇用形態は「正社員」のため社会保障を受けながら安心して働けるでしょう。
派遣先の正社員として採用される機会を得られる
施工管理の派遣は、派遣先の正社員として採用される機会を得られるのもメリットです。現場で実績を残し評価されれば、派遣先から正社員としての直接雇用につながる可能性があります。
未経験から施工管理の仕事を始めた場合でも、大手企業へ転職できるチャンスが得られます。現場で結果を残し、派遣先の企業に必要な人材であることをアピールできれば、正社員として採用される機会を広げられるでしょう。
会社に縛られない
施工管理の派遣として働くことで、派遣先の独特な風土やしがらみに縛られる可能性が減ります。たとえば、出世争いや上下関係などの複雑な人付き合い、業務以外の飲み会やイベントなどに参加しなくても良くなるなど、会社に縛られず仕事だけに集中できます。仕事とプライベートの棲み分けもはっきり付けられるため、ストレスが少なく自分の生活スタイルを重視した働き方の実現が可能です。
施工管理の派遣として働く4つのデメリット
施工管理の派遣には多くのメリットがある一方で、デメリットも少なからずあります。施工管理の派遣として働くデメリットを4つ紹介します。
- 繁忙期は残業、休日出勤が増える場合がある
- 直接雇用より待遇が劣ることがある
- 雇用が不安定になりやすい
- 任される業務が限定される
繁忙期は残業・休日出勤が増える場合がある
施工管理の派遣は、基本的に残業や休日出勤が少ない傾向にあります。しかし、繁忙期や人手不足のときには、派遣先の管理者からお願いされる場合があるでしょう。ただし、派遣は一般的に雇用契約書に残業・休日出勤について定められていない場合は、残業・休日出勤を断っても問題ありません。また、残業・休日出勤した場合でも、適切に時間外手当は支給されます。
直接雇用より待遇が劣ることがある
施工管理の派遣は、派遣先で直接雇用されている人より待遇が劣る場合があります。たとえば、ボーナスや手当が直接支給されることはありません。また、派遣先の福利厚生が整っていない場合もありますが、派遣元がボーナスや手当などの報酬や福利厚生を用意している場合もあるため、派遣元に確認してみましょう。
雇用が不安定になりやすい
施工管理だけに関わらず派遣として働く場合は、直接雇用と比べて雇用が不安定になりやすいといえます。たとえば、閑散期や不景気のときなど派遣先にやむを得ない事情がある場合は、派遣契約を解除され仕事がなくなる恐れがあります。
ただし、派遣先が倒産の危機や経営状態が著しく悪化しているケースなど、突然契約解除されるのは稀なため、心配しすぎる必要はないでしょう。求人サイトから得られる情報をもとに、比較検討のうえ、ご自身に最適な勤務先を選ぶことをおすすめします。
任される業務が限定される
施工管理の派遣は、派遣先で直接雇用されている人に比べて、任される業務が限定される可能性があります。一般的には施工管理の主となる業務は正社員が担うことが多く、派遣は施工管理の補助を行う場合がほとんどです。
派遣でも国家資格を持っている場合や実務経験が長い場合は、責任のある仕事を任されることもありますが、短期間でスキルアップしたいと考えている人には物足りないと感じるケースもあるでしょう。
施工管理の派遣が向いている人の特徴

施工管理の派遣が向いている人の特徴を紹介します。派遣として働くメリットを踏まえて解説するため、自分に合っている働き方を選ぶ際の判断材料にしてみてください。
プライベートを大切にしたい人
施工管理の派遣はプライベートを大切にしたい人に向いている働き方です。直接雇用の場合と比べて残業や休日出勤が少なく、プライベートの時間を確保できます。また、自分の希望に合わせて派遣先の条件を提示できるため、より勤務時間や通勤時間が短い現場を選ぶことで、プライベートの時間を増やせるでしょう。
未経験から経験を積みたい人
施工管理の派遣は、未経験から実績を積みたい人に向いています。建設業界は人手不足のため、未経験でもポテンシャルがあれば採用されますが、正社員より派遣の方がその傾向が強いといえます。派遣として現場での実績を積めば、派遣先で正社員雇用される可能性が高まるため、未経験からキャリアの幅を広げたい人は派遣として働くことを検討してみてください。
自由度の高い働き方をしたい人
施工管理の派遣は、企業に直接雇用されず派遣会社を通して自分の希望に合った現場を選べるため、自由度の高い働き方をしたい人に向いています。また、直接雇用の正社員だと、会社都合で人事異動や転勤など、自分の意に反した働き方を求められるリスクがあります。一方で施工管理の派遣は、人事異動や転勤のリスクがなく、自分が希望する働き方を実現しやすいといえるでしょう。
まとめ
施工管理の派遣は、「自分で働く現場を選べる」「未経験でも始めやすい」「会社に縛られない」などのメリットがあります。また、正社員に比べて残業や休日出勤が少なくプライベートを重視できます。そのため、自分が希望する現場で働きながら適性を見極め、着実に実績を積んでいきたいと考えている人は、施工管理の派遣に向いているといえるでしょう。
マンパワーグループコンストラクション株式会社
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