施工管理技士補の資格で活躍の幅を広げよう|取得のメリットも解説

施工管理技士補の資格で活躍の幅を広げよう|取得のメリットも解説

2021年度から新設された施工管理技士補の資格について、「具体的にはどんな資格なの?」と、始まったばかりの制度だからこそわからないことが多く不安に思っている人もいるかもしれません。

この記事では、施工管理技士補の資格や取得するメリットなどについて解説しています。施工管理技士補の資格が少しでも気になっている人は、ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

施工管理技士補は2021年度から新設された資格

施工管理技士補は、現場の技術者不足を解消する目的で2021年に新設された資格です。施工管理技士検定の第一次検定に合格することで、技士補の資格が与えられます。資格を取得すると監理技術者のアシスタントとして活躍できるようになります。監理技術者は、技士補を置くことで2つの工事現場の兼任が可能となります。

施工管理技士補の資格が新設されたことで、試験の制度も変化しました。2020年度までは、第一次検定に合格した人が第二次検定を受験できるのは連続2回まででした。第二次検定に2回不合格だった場合は、再度第一次検定から受験し直す必要があったのです。第二次検定を受験できる有効期限も第一次検定合格年度を含む12年と定められていましたが、無期限有効となり、第一次検定の合格がはく奪されることがなくなりました。

しかし、2021年度から第一次検定の合格者は何度でも第二次検定を受けられるようになりました。第一次検定に合格した人が技士補として現場で活躍できるだけでなく、第二次検定にもチャレンジしやすくなりました。新しい制度により、技術者不足の解消が期待されています。

施工管理技士補は施工管理技士を補助する役割

施工管理技士補の役割は、施工管理技士のアシスタントです。具体的な仕事内容は現場により異なります。施工管理としての業務例としては、以下のようなものがあります。

  • 施工計画の作成
  • 工程管理
  • 品質管理
  • 予算管理
  • 打ち合わせ
  • 資材の発注

施工管理技士のサポート役として、資格なしの技術者よりも責任のある仕事に従事することができるでしょう。また第二次検定の受験も技士補の要件で受験可能となるので、人によっては必要な実務経験年数が短くなる場合もあります。

施工管理技士補を取得する3つのメリット

施工管理技士補を取得する3つのメリット

施工管理技士補を取得するメリットは以下の3つです。

  • 公的な証明になる
  • 仕事の幅が広がる
  • 転職の際に有利になる可能性がある

それぞれのポイントについて詳しく解説します。

公的な証明になる

施工管理技士補は国家資格として技術を公的に証明するものとなります。施工管理は資格がなくても始められる仕事ですが、資格があることでより専門性の高さをアピールできるでしょう。施主などのお客様からの信頼を高めることにもつながります。

仕事の幅が広がる

資格を取得することで、挑戦できる仕事の幅を広げるチャンスを得ることができます。資格取得により今までの経験を証明することができ、現場でより重要なポジションや、大規模な工事現場を任されやすくなるためです。できる業務が増えることで、昇給や昇進にもつながりやすくなるでしょう。

転職の際に有利になる可能性がある

資格があると、転職で有利に働く可能性があります。多くの企業は、有資格者を探しているためです。有資格者がいることは国からの企業評価をアップさせることにつながります。資格手当が用意されている企業もあるため、転職時に昇給のチャンスも掴めるかもしれません。

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施工管理技士補の受験資格

施工管理技士補の受験資格は受験する級により異なります。2級施工管理技士補は受験年度に満17歳以上であれば誰でも受検でき、1級施工管理技士補は受験年度に満19歳以上であれば受検が可能です。

受検資格が緩和されることで、施工管理技士補の資格取得にチャレンジしやすくなるでしょう。

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  検定受検資格
2級施工管理技士補17歳以上(受検年度末時点)
1級施工管理技士補19歳以上(受検年度末時点)

引用:国土交通省|令和6年度より施工管理技術検定の受検資格が変わります

なお、上記は各種施工管理技術検定に共通している受験資格を表記しています。試験ごとの詳細な受験資格は、下記のリンクを参照してください。

施工管理技士補の合格率

施工管理技士補の合格率を下記の表にまとめました。合格率は業種により異なり、おおむね4〜6割程度です。合格率の高い試験とはいえないため、しっかりと対策してから試験に臨みましょう。

1級2級
建築施工管理技士46.8%42.3%
土木施工管理技士54.6%64.0%
電気工事施工管理技士38.3%55.6%
管工事施工管理技士42.9%56.8%
電気通信工事施工管理技士54.5%59.1%
建設機械施工管理技士26.4%42.8%
造園施工管理技士44.0%56.7%

引用:国土交通省|令和4年度 建築・電気工事施工管理技術検定(1級・2級) 「第一次検定(2級後期)」及び「第二次検定」合格者の発表
国土交通省|令和4年度1級建築・電気工事施工管理技術検定「第一次検定」合格者の発表
国土交通省|令和4年度1級土木施工管理技術検定「第二次検定」の合格者の発表
国土交通省|令和4年度 2級土木施工管理技術検定 「第一次検定(後期)」及び「第二次検定」合格者の発表
国土交通省|令和4年度管工事・電気通信工事・造園施工管理技術検定(1級・2級) 「第一次検定(2級後期)」及び「第二次検定」合格者の発表
国土交通省|令和4年度建設機械施工管理1級、2級第一次検定合格者の発表について
国土交通省|令和4年度 1級管工事・電気通信工事・造園施工管理技術検定 「第一次検定」合格者の発表

まとめ

施工管理技士を目指すステップとして施工管理技士補を活用しよう

施工管理技士補は、施工管理技士をサポートする役割として現場で活躍できます。次に目指す施工管理技士のそばで働きながら実務経験を積めることは、スキルアップに大きく役立つでしょう。これから施工管理の現場でキャリアアップしたいと考えている人は、ぜひ施工管理技士補に挑戦してみてください。


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